
こんにちは、元馬乗りです。
今回は超マニアックなのですが、馬乗りにおいて、基本中の基本、舌鼓について触れたいと思います。
シタヅツミとは読まず、ゼッコと読みます。
オーストラリアでは乗馬ができる牧場などで働く日本人がわりかし多いですが、ゼッコのやり方がわからない人や知らない人がほとんどです。
そのため、この質問もわりかしよくされるので記事にしてみましたが、実際需要はほとんどなさそうですねw
でもはりきっていきますよ、ではゼッコについて、いってみましょう。
ゼッコ/舌鼓とは
ゼッコ/舌鼓は主に、馬の注意を向けさせるために使います。
慣れないときは舌打ちにしか聴こえなかったり、大きな音がでず馬まで聞こえなかったりします。
舌鼓がしっかりできると、その音は大きく、数十メートル先でも聞こえます。
調馬索で少し離れた馬に対してゼッコ/舌鼓をインストラクターが使っているのを見た事ないでしょうか。
ライダーが乗馬中に使い、馬の集中力が欠けている時に注意を促したり、乗り手が指示を出しているのに馬が反応しない場合、ゼッコ/舌鼓によってさらに強い扶助を掛けることができます。
鳴らし方のポイントは、片方の歯で舌の片側を軽く噛み、舌打ちをする感覚で空気を吸うことです。その時の破裂音が舌鼓の音です。
「ジジジッ!」と大きく響く音が出て、馬が反応していれば成功です。
誰でもできるやり方
図での説明や、歯の位置で説明してたり色々ですが、実際やってみるとさっぱりわかりませんでした。
というのも、ゼッコは1度音が出てしまえばできるんですが、その音探りが非常に難しい。
間違ったやり方であればずっと音はでないでしょう。
逆に、1度音が出てしまえばあとはもう楽です。
そのコツさえつかめばいいので、ゼッコらしい音が出れば、数回やればゼッコマスターですよ。
ではどうするか。
チッて舌打ちやったことありますよね?
口をちょっとひらいて、ッチッチッチっと空気を吸うように発してみてください。
人の目の前でやっちゃダメですよ。
誤解されますからw
では次に舌を丸めたことありますよね?
タバコみたいに、水鉄砲のように、空気が丸めた先から発射できますね?
では、舌を口を閉じた状態で、舌の右側か左側、どちらかだけ丸めてください。
口を閉じた状態だと半分だけ舌を丸める(折る)事がやり易いのですが、もしやりにくければ、口を少し開いてやってみてください。
それができましたら、
口をちょっとだけ開いてッチッチっと最初にやった舌打ちをやってみてください。
そのうち、チッチッチとは違う、何か生き物が、踏み潰された時の悲鳴のような音がでれば成功です。
1度出てしまえばいそのあたりを重点的に狙えばすぐにものにできます。
最後に
ゼッコは教えてもらうようなものではありません。大体のやり方を教われば、後はやってるうちにできるものです。
僕のやり方は他の方々がしてる説明とは違うと思いますが、音は確実に出ますし、馬に対しても問題なく使えてます。
是非マスターして、乗馬スキルをあげてください。